ねぷた囃子

ねぷた囃子の歴史として最も古いものは、1788年(天明8年)の「奥民図彙」の記述「大小火を燈し、笛太鼓にて囃し夜行をす、声甚だかまひすし・・・」という文献です。なお、藩政時代には笛は冷風(冷害)を呼ぶとして忌み嫌われ、使用を許可されなかったとありますので、太鼓中心だったのかもしれません。当時のメロディやリズムは不明です。

①行進の囃子 ねぷた囃子より古い歴史を持ち伝承がしっかりとされている津軽神楽「番楽拍子」や獅子踊り「花ほめ」の中に、ねぷたの旋律やリズムと似ているものがありますので、今のものと藩政時代のものも似通っていたと考えられます。

②休みの囃子 町内を練り歩く際、金品やロウソクをもらうためによく立ち止まる必要があるため、休み囃子が頻繁に演奏されていたそうです。明治末期には既にあったといわれており、津軽神楽の「番楽拍子」に似ているとされています。

③戻りの囃子 お山参詣の下山囃子の転用で、明治末期ごろにはあったそうです。当時の下山囃子は土地によって差異があり、そのため、ねぷた囃子の戻り囃子もそれぞれ違っていたそうです。現在の囃子に統一されたのは、1965年(昭和40年)に、弘前の代表的な笛吹きたちによって18節に整えられたそうです。

④七日日(なぬかび)の囃子 伝承によると、弘前には大正のはじめごろまで「なぬかびの囃子」があったそうです。お山参詣の下山囃子の転用だという説もあります。

01_行進-笛、太鼓、鉦

02_行進-二調バチ

03_行進-笛、太鼓、掛け声

04_休止-笛、太鼓

05_戻り-初日から6日まで、掛け声付

06_戻り-七日日、掛け声付

弘前ねぷた囃子-笛-運指表
笛行進楽譜

弘前ねぷた囃子-太鼓-2調バチ
太鼓楽譜